痛み見守り隊

■「痛み見守り隊」とは
がん性疼痛を有する外来患者を対象としたオフラインの自己管理モバイルアプリケーションです。本アプリを用いた外来通院中のがん性疼痛患者のセルフマネジメントを高めるためことを目的とした看護支援プログラムとなります。
  
外来患者ががんによる痛みをセルフマネジメントできるようなツールがあれば、彼らの救いとなり、生活の質を上げ、自分らしく生活を送ることにつながるのではないかという想いにより、オフラインの自己管理モバイルアプリケーション「痛み見守り隊」の開発に至りました。

痛みの程度や、睡眠、排便、吐き気などの情報を入力することでデータが記録されていき、自身の「痛み」を客観的に見ることでセルフマネジメントを促進します。痛みの程度、睡眠、排便、吐き気、総合評価を入力後、すぐにフィードバックのメッセージが出ることによって、自己効力肝が高まり、適切な対処行動につながります。また、通院時に担当医へ見せることで痛みを共有し、適切な治療をおこなえるようにしました。投薬などのタイミング通知機能も搭載することにって、自宅でもがんの痛みをしっかりとケアできるようなアプリとして、使いやすさにこだわって開発しました。
 
このアプリが、がんの痛みに悩み、治療のモチベーションが保てず苦しんでいる全ての方の助けとなることを願っています。

■「痛み見守り隊」の特徴
１．朝に痛みの程度と「睡眠・排便・吐き気」について入力し、夜に1日の総合評価を入力することで、日々の体調を記録し振り返って傾向を確認しセルフケアに役立てます。
２．日々の記録を担当医に見せることで、治療の方針決定や方向転換などの判断に役立てます。自分の言葉で伝えるのが難しい、という方にとっても力強い味方となります。
３．処方された薬を服用する時間を事前登録することで、通知が届くようにできます。服薬の忘れを防ぎ、通院でのがん治療をサポートします。
 
 
＊ プライバシーと安全性について 
収集されたデータは、個人の特定に結びつく情報を一切持たないため、万が一漏洩しても個人の権利や財産の損害に結びつくことはありません。研究への参加は自由意思によるものですので、いつでも研究への参加を中止することができます。研究の協力にあたり、利害および費用の負担は一切発生しません。また、本研究は問診を中心とした疫学的観察研究であり、何らかの身体負荷がかかる介入は一切ないため安全です。 
 
＊ データの扱いについて 
この研究にご参加いただいた場合、あなたからアプリケーションを通じて提供された情報などのこの研究に関するデータは、個人を特定できない記号化した番号により管理され、厳重なセキュリティーが施されたクラウドサーバー上で厳重に管理されますので、あなたの個人情報が外部に漏れることは一切ありません。
 
＊ 対象について 
同意を得た方のみを対象としています。 

■本アプリは診断は行いません。気になる症状がある場合は医療機関で受診をしてください。